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「死」の実感が、日々の生産性を上げる

僕が薬剤師をやり始めて以来、非常に印象に残っている患者さんがいます。

 彼女は20代後半にして乳がんを発症しています。見つかったときにはすでにステージ4(末期癌)でした。
ご家族の方々とやり取りをする中で、僕は彼女がブログをやっていることを知りました。
(個人特定を防ぐためここでの細かい情報開示は控えます。彼女は今も元気にブログを書き続けています)

 その数多くあるブログ記事を読んでいく中で、彼女の中で非常に興味深い心境の変化がありました。

  1.  余命1ヶ月の宣告を受ける
  2. 時間はあと少ししかない。もう悩まなくてもいいんだ
  3. 自分にとって本当に大切な活動に専念したい

 彼女が「死」までの時間を自覚して以来、彼女の活動に取り組むパワーが違います。
余命を知らされることによって、彼女は思い悩んでいたことを思考の外に置くことができるようになりました。

そして、彼女にとって大切なことに集中できるようになり、人生全体のクオリティが向上したのです。

この彼女の姿を見て僕は、人生のクオリティを上げることができる一つの仮説を立てました。

「死」をリアルに実感することが、目標を達成するまでのスピードを上げる。

死の実感することで、「時間があまり残されていない!」と日々意識するようになります。
「時間があまり残されていない!」という意識から、「時間を無駄使いしてはいけない!」という思考が生まれます。

「時間を無駄遣いしてはいけない!」という思考から、目標達成に不要な習慣に気づけるようになります。

さらには、自分の足枷になっていた感情もコントロールできるようになります。

目標達成をする上で不必要な習慣、及び感情が取り除かれると、あなたの中の目標を達成できるポテンシャルが上昇します。
そして、目標を次々と達成できる体質になることで、あなたの思い通りに人生のクオリティを上げていけるようになるのだと僕は考えています。

死を実感することは、本気で自分の人生を生きれるようになるファーストステップだと思うのです。

この記事では、「目標達成スピードを上げるために死を実感する方法」をお伝えしようと思います。

余命=自分に残された時間?

しかし、幸いにも健康に生きることができている僕たちが、いったいどうやって死を実感すれば良いのでしょうか?
僕は彼女と同様に「余命」を用いることを提案したいです。
なぜならば、余命には有無を言わさずに減っていくリアリティ溢れる恐怖があるからです。

バンジージャンプやジェットコースターのような命の保障付きの恐怖とは訳が違います。

あなたが遊んでいようが、勉強していようが関係ありません。
あなたの行動に一切干渉することなく刻一刻と減っていき、0になった時点で「死」を迎えます。
「余命」は、どんなに「待ってくれ!」と言っても待ってくれない冷たい存在なのです。

 ですが、この性質があなたを本気にさせてくれます。

 それでは実際にあなたの余命を計算してみましょう。
厚生労働省が開示している「平均余命」のデータが役立ちます。

 厚生労働省の平成28年度簡易生命表によると、平均余命は以下の通りです。

 この表1を見ながら、該当する平均余命から現在の年齢を引いてください。その値があなたの余命となります。
(厳密には計算方法が異なるのですが、シンプルな引き算で行きましょう)

 僕の場合はあと約55年ほど生きることができるようですね。
いやいや、あと55年生きられるとしても、入院してしまったり、病気で寝込んでいたら何もできないじゃないか、それはイヤだよ。

そう思いますか?僕もそう思います。

 それならば、平均的にいつまで健康な状態でいられるかも知っておきましょう。「健康寿命」が役に立ちます。

この表によると、平成28年時の健康寿命は男性が約72年、女性が75年です。
この値からあなたの年齢を引いてください。それがあなたの健康寿命となります。

 僕はあと約48年ほど健康で過ごせるようです。

 健康なあなたがよりリアルに「死」を実感する方法、それが「目標達成余命」

あなたの余命はどれくらいでしたか?
「まだ”年“単位で時間があるじゃないか!さっきの余命1ヶ月とは訳が違うよ!」とあなたはそう思いましたね?

ですが、よく考えてみてください。
あなたは24時間のうち、必ず以下のことに時間を費やしているはずです。

  •  仕事
  • 睡眠
  • 食事
  • お風呂
  • 着替え
  • 家事(洗濯、掃除、料理などなど)
  • 娯楽
    etc…

あなたは1日何時間働いていますか?仕事場までの移動時間は?夜は何時間寝ているのでしょうか?食事に使う時間は?お風呂に入っている時間はどれくらい?着替えるのには何分かかる?

毎日発生する必須の習慣に費やしている時間を余命から引いていったら、自由に使っている時間はあまりにも少ないのではないか?という気がしてくるのではないでしょうか。

加えて、残念なことに大半の人は貴重な自由に使える時間を「娯楽」に費やしてしまっている傾向があります。
当たり前のことなのですが、自由に使える時間を「目標達成のための努力」に向けて使わない限り、目標の達成は困難を極めます。

 あなたはこの記事を読んでから死ぬまでに、どれだけ自由な時間を目標達成のために使うのでしょうか?

 よりリアルに残された時間を考えるべく、「目標達成余命」を算出しておくことをオススメします。

 目標達成余命とは、「あなたが人生の中で目標達成に使える残り時間」のことです。
あなたが1週間のうちに目標達成のために使った時間を集計するだけで、未来にあなたが目標達成に対して使う時間を算出することができます。

 そして、過去のあなたの実際の行動が反映されているため、その数値にはリアリティが付与されるのです。

「目標達成余命」を算出する3ステップ

以下の手順で目標達成余命は算出することができます。
  1.  ストップウォッチを用意する
  2. 1週間の間、目標達成のための行動を起こすたびにスタートボタンを押し、その行動が終わったら一時停止させる
  3. 公式に当てはめる

①ストップウォッチを用意する

市販のストップウォッチでもスマートフォンのストップウォッチでも良いでしょう。
99時間59分59秒まで測定できるものであればベターです。

②1週間の間、目標達成のための行動を起こすたびにスタートボタンを押し、その行動が終わったら一時停止させる

例えば、英語の勉強をするために机に座ったらストップウォッチを取り出してスタートボタンを押して測定を進めます。
そして、勉強を止めたタイミングでストップウォッチを止めます。
さらに、次の日に再び英語の勉強を始めたタイミングでストップウォッチを続きから再開させます。これを1週間だけ繰り返します。
この合計時間があなたが目標達成のために使った総時間となります。

③公式に当てはめる

 目標達成余命=②の値×52.143×健康余命

 ②の値は1週間あたりに使った努力時間です。

1年は52.143週間とされていますので、掛け合わせることで1年あたりに努力するであろう時間になります。
そして、あなたが健康に過ごせる年数を掛け合わせれば、あなたが目標達成のために使える時間が算出されます。

 僕は再現性を高めるために2ヶ月分のデータを集めて公式に当てはめて算出しました。

 計算結果は4.989年でした。(1日あたり2時間29分)
健康余命が48年もあると思っていたら、僕が次々と目標を達成するのに残された時間は5年もなかったのです。

 少し手間があるかもしれませんが、あなたの人生の方向性を左右しかねない貴重なデータだと思います。

是非、この機会に計算してみてください。

既にカウントダウンは始まっている

計算した結果はいかがでしたか?
大半の方は計算結果にショックを受けたのではないでしょうか。

僕は計算してとても大きなショックを受けました。

以来、自分の大切な時間を無駄にしないようにしようという想いが強くなりました。
そして、無駄なことに時間を費やしにくい体質になることができました。

 幸いなことに、この結果はあくまでも「今の生活をこれからずっと繰り返すならば、その数値があなたに残された目標達成に使える時間ですよ」と教えてくれているものです。

「目標達成余命」はこれからのあなたの努力次第で何倍にも増やすことができます。

 あなたはこの結果を知ってどう感じたでしょうか?このままの生活で十分満足ですか?それとももっと人生のクオリティを上げるための時間が欲しいと思ったでしょうか?
後者ならば、僕のこのブログが役に立つことを約束します。

 僕と一緒に、目標を次々と達成できる「目標達成の達人」になって参りましょう。

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