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こんばんは、くろっきーです。

 

今日は「なぜ、記憶が繰り返しによって定着するのか?」への回答となるような概説を、本を読んでいたら見つけたので紹介しようと思います。
(参考:「記憶をコントロールする-分子脳科学の挑戦-(2013年 井ノ口馨 著)」)

この概説が存在することがわかっているだけでも、英単語を繰り返しで覚えることへの納得度が上がり、学習効果が上がることにつながると考えています。

この概説の名前ですが、「セル・アセンブリ仮説」と言います。
(仮説が立ったのは1949年で、2012年に日本人の利根川進博士によって63年越しに実証されました。なので、すでに仮説ではありませんが、正式の名前がなかったのでこのまま紹介します)

意味としては、セルは「細胞」、アセンブリは「集合体」を意味し、
「記憶は、神経細胞(=ニューロン)の集合体として蓄えられている」
ことが実証されています。

添付した概略図に載っている、黒い丸が1つのニューロンと見立ててください。
そして、僕たちの脳内では、ニューロンの1つ1つが「シナプス(=図内の黒い線)」を通じて脳内で接続され、「ニューロンネットワーク」を構築しています。

何かを覚えたとき(例えば、英単語を1つ覚えたとき)には、このニューロンネットワークのうち、特定の複数のニューロンがセットで活動すると言われています。

そして、1度セットでニューロンが活動されると、それらのニューロンを接続しているシナプスが強化されます。
(実際には、シナプスの伝達効率が上がります。これをシナプスの「長期増強」と言います)

この強化されたシナプスは、ニューロンが活動を停止しても伝導効率が上がっていることがわかっており(「シナプスの可塑性」と言います)、次回に再度ニューロンが活動した時にも同じニューロンのセットが活動しやすい状態になっています。

このような性質から、何度も何度も繰り返し同じニューロンのセットを活動させることで、少しずつシナプスの伝導効率が上がっていき、想起(=同じセットのニューロンが再活動すること)が起きやすくなっていきます。

逆に、一度活動させたセットを長期間放置してしまうと、シナプスの伝導効率が元に戻ってしまいます。
(これが、「忘却」です)

このように、脳の性質から見ても、繰り返すことが理に適っている暗記方法であるとわかります。

どうしても避けがちな「繰り返し」ですが、「これが理に適っている暗記方法なんだ」という認識を持つことで、納得感を持ち、モチベーションを失うことなく取り組みやすくなると思います。

明日も報告します。

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