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こんばんは、くろっきーです。

 

認知科学勉強9日目となります。

今日は、【そもそもなぜ人は物事を「わかろう」とするのか?】ということについてです。

これは、人だけではなく、その他の生命体にも言えることで、結論から言ってしまうと、「種の保存」に必須だからです。

熱力学の概念の一つに「エントロピー」があります。

お風呂の浴槽に赤いインクをポタッと1滴落とすと、たちまち浴槽全体に赤いインクが広がって均一な薄い赤色になります。

また、熱々のオシボリをしばらく放置していると、徐々に冷えてきます。(熱が無秩序に広がり、均一になる)

身近な例を取ると、綺麗に整理整頓されていたはずの部屋も、手入れをしていないと気づいたら散らかります。
(秩序立った空間が無秩序になっていきます)

このように、とあるエネルギーが均一化し、無秩序になろうとする傾向を「エントロピーが増大する」と表現し、僕たちが生きている自然界を作り上げている絶対法則「エントロピー増大の法則」があります。

一方で、生命体である僕たちはというと、やろうと思えば、自然が作り出す方向性と真逆の方向の動きを再現することができます。

つまり、浴槽に無秩序に広がってしまった赤いインクを抽出したり、冷たくなったオシボリを再び温かい状態に戻したり、散らかった部屋を綺麗に整理整頓し直すことができるということです。

 

ということは、生命体は自然の絶対法則に抗って、「エントロピーを減少させる」ことができるようです。
(物理学者のエルヴィン・シュレーリンガーは「生命の本質はエントロピーを減少させることだ」と主張しています)

エントロピーを減少させるとどうなるのかというと、赤いインクは文字を書けますし、熱いオシボリは他のものに熱を与えることができますし、整理整頓された部屋は快適な空間として過ごすことができます。

 

これはつまり、別の用途に応用することができるようになるということです。

これの性質を生命体の身体に適応させると、僕たちは外部から栄養をとって一旦小さな物質になるまで分解します。

炭水化物ならグルコース、タンパク質ならアミノ酸、脂質なら脂肪酸まで分解されます。エントロピーの増大です。

ここまでなら自然の法則通りですが、生命体はこれらの成分からエネルギーを作り出して利用(応用)することができます。エントロピーの減少です。

上記は物質的世界における話ですが、精神的な世界にも同様のエントロピー増大の傾向が見られるといいます。

つまり、「わからない」状態はエントロピーが増大している状態、「わかる」状態はエントロピーが減少している状態となります。

生命体はエントロピーを減少させる存在であるならば、エントロピーが減少している「わかる」状態を目指すのは、自然なことであるように思えますね。

また明日も報告します。

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