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完璧主義者の苦悩

あなたは、完璧主義な性格であるがゆえに、「完璧にできる未来が見えないため、やる気が出ない」という経験をしたことはありませんか?

僕も、昔から「超」がつくほどの完璧主義の性格です。

この性格には、非常に悩まされてきました。
それが顕著に現れたのは、新卒時の就職活動でした。

「事前に答えを出さなければならない」と感じることが多すぎて、一体何をどうすればいいかわからなくなってしまったのです。

  • 自己分析のベストなやり方がわかりません
  • どの企業に入ることが、自分にとって最良の選択なのかわかりません
  • 絶対に受かるESの書き方を学ばなきゃいけない

etc…

これらの太字にした箇所は完璧主義的な思考です。
この考え方しかできなかったため、答えをだすことができず、パニックになってしまったのです。

最終的には、友人や就職支援サービスなどに助けられ、自分の納得できる形で就職活動は終えることができました。
しかし、この件で一番反省すべき点は、悩みに悩んで第一歩目のアクションをとったのが、悩み始めてから3ヶ月後だったことです。

さすがに、自分ひとりで悩みすぎました(笑)

 

「行動し始めるまでに時間がかかる」のは、全ての完璧主義者に共通する問題なのではないでしょうか。

この問題に長年悩まされていた僕でも、「たった一つマインドセット」を取り入れただけで、行動の第一歩目を踏み出しやすくなりました。
なおかつ、このマインドセットは完璧主義者の考え方と非常に相性が良いのです。

完璧主義者のメリットを残したまま、足かせとなっている問題を取り除くことができます。

今回は、このオススメのマインドセットをあなたに紹介致します。

1歩目を踏み出せるようになる最強のマインドセット

“勝負の厳しさを誰よりも知る男”と評される、プロ野球オリックス・バファローズ監督の森脇浩司氏は、以下のような言葉を残しています。

「微差は大差」

どんなに小さなことでも積み重なると大きな差を生む。だから一歩を踏み出そう。
そんな単純な言葉ですが、一歩踏み出すことができなかった就職活動時代の僕には強く響きました。

僕がオススメしたいマインドセットは、要は、「試してみることに失敗はない」ということなんです。

このマインドセットは、有名なビジネス書の「仕事は楽しいかね?」に登場するビジネスの天才の老人マックスが、主人公「私」に授けた教訓です。

ビジネス上での成功というのは、そんなに規則だったものではなく、さまざまな試行錯誤を繰り返した上で“偶然に“得られたものである、というのが老人マックスの主張です。

そして、「試してみることに失敗はない」が真実である理由について、以下を述べています。

いいかい。何かやってみて、それがロクでもないアイデアだとわかったとき、君は元の場所に戻ることは絶対にない。必ず、何かを学ぶからだ。学ぶべきことが何もなかった場合は、その前にしていたことに高い価値を置くべきだってこと。そういう意味で僕は、試してみることに失敗はないというのは真実だと思っている。

(「仕事は楽しいかね?」第8章 君たちの事業は、試した結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落してたんだ。)

だからこそ、試行錯誤するためのアイデアを生み出すために必要な3つのリストを作るべきだ、と続くのですが、
今回は「気軽に行動を始める」ために、このマインドセットを活用してみます。

「失敗ではない」と言い切ってもらえている安心感

完璧主義者が、行動を始めるまでに時間がかかってしまう最大の原因は、「失敗」の結果を恐れる気持ちがあるからです。

  • 完璧にできるようになるまで、人前でプレゼンの発表をしたくない
  • 完璧な点数が出せるようになるまで、人前でカラオケを歌いたくない
  • 完璧に納得いくまで、芸術作品を世に出したくない。

これらの思考は全て、「中途半端さを人前に晒して恥をかきたくない」という「失敗」の結果を恐れているのがお分かりでしょうか。

「失敗したくない」ので、「行動したくない」
この思考が発生して、行動にブレーキがかかっています。

しかし、老人マックスは「試してみることに失敗はない」と言い切ります。
あなたが「恐れている失敗」はそもそも「失敗」ではない。むしろ前進だ。
なぜならば、必ず何かを学ぶからだ。そこで培った知識、ノウハウ、ツールは決して元には戻らないのだ、と。

つまり、「試すことは、あなたが完璧に近づく1つのプロセスである」と説得しているのです。

「試してみる」という表現のニュアンス

また、「行動すること」を「試してみること」と表現しているのにも意味があります。

「試してみる」という表現には、「行動する」の表現が持つ、「責任を持って行動に移す」というニュアンスが含まれていません。
むしろ、「ある種の実験を行う、お試しで体験してみる」といった、「やってから判断する」というニュアンスがある表現です。

一方で、完璧主義者の思考は「最善」を見つけ出そうとする思考です。
完璧主義者にとって、この実験を繰り返して「規則性」や「パターン」を見抜き、最善の行動を特定するのは、とても刺激的なプロセスなのです。

その意味で僕は、このマインドセットは完璧主義者と相性が良いと言ったのです。

いろいろ試せる完璧主義者になろう!

完璧主義者であることは、非常に恵まれたすばらしい才能です。
なぜなら、どんなことも突き詰めて考えられる思考力と、納得いった時の爆発的な行動力を持ち合わせているからです。

考え方の癖の影響で目標達成において、「始めることが苦手」というブレーキを持ち合わせていますが、
正しいマインドセットをインストールし、何度かトレーニングをすれば克服することができます。

トレーニングには、いきなり大きな規模の試行錯誤は必要ありません。
要は、何かしらのブレーキがかかったときに、頭の中で「試してみることに失敗はない」というフレーズが浮かんで、少しでも試せるようになればいいのです。

そのためには、「日頃から小さく試して、試すこと自体に慣れる」という練習方法がオススメです。

  • 思い立ったときに、試しに部屋やデスクのレイアウトを変えてみる
  • いつも通っている道を使わずに、試しに別ルートを通ってみる
  • いつもは買わないドリンクを試しに買って飲んでみる

このくらいの小さな変化で十分です。

僕もこのレベルから始めましたが、これの日々の積み重ねが「試すこと」へのブレーキを外してくれたと実感しています。

少しずつ、慣れていけば良い

僕は現在こうやってブログを書いているわけですが、始めは、完璧な文章術を身につけてから書き始めたいと思っていました。
不完全で偏った思考や文章を多くの人に見られるのは、非常に恥ずかしかったのです。

ですが、「試してみることに失敗はない」というマインドセットのもと、
少しずつ実際に書いてみると、書き始めるときには思いつきもしなかったアイデアや思考が生まれてきて、結果的に想定外な文章構成になったりするのです。

これがとても面白い。

これに気づいてからは、文章を書くことへの強大なブレーキは消えていました。
最近は、試すこと自体が楽しくなってきました。

試すたびに想定していなかった気づきを得られるので、とても刺激的なのです。

  • たまたま思い浮かんだ題材を元に、試しにブログ記事を書いてみる
  • 試しに、あまり面識のない人たちのSNSのつながりをとことん切ってみる
  • 今までやったことなかったから、試しにブログに引用文をつけてみる
  • この雑誌面白いよ、と先輩から勧められた雑誌を試しに読んでみる
  • 試しに、今まで興味もなかったジャンルの動画を見てみる。

基本的になんでもありです。何をやっても失敗じゃないんですから。

「こうやったら、一体どうなるんだろう?」というワクワク感を大切にして試してもらいたいと思います。
ちょっとした遊び心に素直に従うことが、あなたを苦しめるブレーキを外す一助となるでしょう。

「試してみることに失敗はない」、オススメです。

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