「なにで頭がいっぱいか?」が学びの質に影響を与える
こんにちは、くろっきーです。
今回は、頭の中でどのような思考が充満しているかによって、学びの質が大きく変わってくるんだ、という話をしたいと思います。
皆様は、1日の中でどのようなこと一番多く考えて過ごしていますでしょうか。
僕の場合は、今では断然「仕事」です。
平日では1日の中で一番時間を費やしていますからね。必然的に「仕事」になってしまいます。
ですが、TOEIC満点を取ろうと頑張っていた頃は、平日でも「仕事」と同じくらいの時間をTOEICのことを考えていました。
「仕事をしていない時間全て」でTOEICのことを考えていたと言っても良いと思います。
これだけの時間をTOEICについて考えることに対してかけられるように、仕事のやり方を工夫してTOEICのお膳立てをしていた感じです。
仕事上の工夫については前回の記事でTipsを紹介したのでご参照ください。
僕が言いたいことは、
「最終的に、達成したい目標のことだけを考え続けている状態を作れたら、結果が出るのは時間の問題です」
ということです。
どうすれば、そのことだけを考え続けられるようになるのか?について、この記事で書いていきたいと思います。
考えるためには、「優先順位」が高くなければならない
皆様に知っておいていただきたい概念として、「優先順位」というものがあります。
哲学者サルトルが、人生について以下のようなことを言っています。
Life is C between B and D.
「人生は、誕生(B: Birth)と死(D: Death)の間の選択(C: Choice)である」
その人が下した選択によって、その人自身の人生が造られている、ということだと僕は解釈しています。
ところで、「優先順位」とは、複数の事柄について優先度に応じて高い順に並べられた順位のことを言います。
僕たちがAとBの2択からAを選び取るとき、Aの方がBよりも優先順位が高いことになります。
これは3択以上の時も一緒です。AとBとCの3択からAを選べば、優先順位は「A>B,C」であると言えます。
そして、これを僕たちの日常における行動の選択で置き換えてみます。
あなたは仕事から帰ってきた19:00、特にやらなければならないことが課されていない状況だとします。
以下の3つの選択肢がありますが、どれを選択しますか?
- A:ジムに行って筋トレする
- B:TOEICの勉強をする
- C:ゲームをする
Aの「ジムに行って筋トレする」を選択した時、その瞬間は、あなたの中では優先順位は「ジムに行って筋トレする」ことが一番高かったことになります。
きっと、TOEICの点数やゲームで人と交流することよりも、よりカッコいい身体に憧れたり、パフォーマンスの高い身体を作り上げることに情熱が向いているのでしょう。
そうではなく、Bの「TOEICの勉強をする」ことを選んだ時、肉体を作り上げたり、ゲームで人と交流するよりも、自分の英語スキルを磨くことを優先させていることになります。
時には、日々の学習ストレスをリフレッシュさせるために、Cの「ゲームをする」を選択することもあるでしょう。
この場合にCを選んでいるのは、自分の中に感じているストレスを発散させたい!という欲求によって優先順位が跳ね上がったのだと言えます。
このように、僕たちはその瞬間ごとに最も優先順位が高いことを、常に選択し続けていると言えるのではないでしょうか。
脳は、優先順位の高いことしかキャッチできない
そして、僕たちは「行動の選択」だけでなく「思考の選択」も行っています。
「今この瞬間に何を考えるのか?」を、優先順位が高いものから順に選択しているということですね。
このことは、脳科学的にもすでに証明されており、脳には「網様体賦活系」と呼ばれる情報フィルターがあります。
客観的に見ればこの世界の情報量は人間には処理できないほど膨大なのにも関わらず、僕たちはそれぞれの情報にそこまで圧倒されずに生活できています。
これは、情報フィルターよって、その人が興味関心がないことは頭の中に入っていかないようになっているからです。
つまり、「TOEICの勉強をする」という行動の選択ができたとしても、興味関心がTOEICに向いていなければ、フィルターによって脳にインプットされる学び(=情報)が少なくなってしまうのです。
このような状態で努力する時期もあると思いますが、その時期は短い方が良いですよね。
興味関心が向いていない時期を短くするためにも、生活環境を改善していきましょう。
現在の「優先順位」の調べ方
自分のその瞬間における優先順位については、今考えていることや行動したことを振り返ればよくわかります。
しかし、1日単位で見た時はどうでしょう?
1日の中で、自分が達成したいことについて、どれだけの時間考えていたでしょうか?
1日の中で、何について一番思考をしていたでしょうか?
一番時間を割いていたことが、1日単位でのあなたの最優先事項ということになります。
それが達成したい目標に向けての努力ではないこともあるでしょう。
ですが、心配いりません。
徐々に目標達成の臨場感が上がって来れば、勝手にそれについて考える時間が増えていきます。
今は、自分がどれだけその目標達成に思考を割いているのかをチェックしてみてください。
現状を知ることで、理想的な状況(仕事以外の時間全てを、それについて考えている状態)との差分がわかるのです。
「優先順位」が低いものに触れられない環境を作る
最優先にしていたことが、目標達成に関係ない行動だったとしたら、その行動を最大限抑制するように生活環境を整えることが、重要になってきます。
大抵の目標というのは、意識的な努力をしなければ達成がほぼ不可能であり、忍耐も必要なものばかりです。
つまり、大抵の場合は優先順位が下がりやすいのです。
そのため、優先順位をひっくり返してくる余地のある別の行動は、可能な限り着手できないように準備しておくことが重要となります。
僕がTOEIC満点を目指していた頃は、SNSをつい見てしまう習慣があったので、そのアプリケーションを消したり、アカウントでも満点取るまで顔を出さないと宣言してSNSにさわれないようにお膳立てしていました。
また、今ではゲームもやることがありますが、その当時はゲーム機本体を売って、やりたくてもできないようにしていました。
僕はSNSに関しては大丈夫でしたが、ゲーム欲が強かった分、着手できてしまう余地を残すと必ず着手してしまっていたため、最終手段として売りました。
「ゲームについて考えても無駄」という状況に置かれるので、自然とゲームに対して思考と時間を割かなくなり、これが一番学びを大きくする要因として大きかったですね。
肝となるのは「断捨離」です。
目標達成に関係ないことはどんどん削っていきましょう。
優先順位を上げて努力すると気分が良い
自分が立てた目標というのは、本来は「達成したくて仕方がない目標」のはずで、その目標に次第に手が届くようになっていく感覚は、とても気持ち良いものです。
この気持ちよさには「自分が決めたことをしっかり守った」という自負から来ているものもあると思います。
この状況には苦しさや後ろめたさは一切なく、自分の中に統合感があるような気持ちよさに満たされるのです。
自分が持っているものや、続けていたことを断捨離するのには勇気が入りますが、断捨離を終えた世界というのは、中途半端に努力をしているよりも楽しい世界であることはこの機会にお伝えしておきます。
まず初めに、1日あたりに、達成したい目標について考える時間を増やせないか、を考えてみてください。
そこから、各々の目標達成は始まっていきます。
以下は目標管理・進捗メモ・今後の予定・余談となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
目的・目標
目的
- 英語におけるオールマイティとなる
- オールマイティになっていく過程をお見せする中で役立つノウハウを紹介する
- 英語学習の理解度を上げる
- 英語学習のモチベーションを維持する
- アウトプット中心の生活環境にシフトさせ、文章での価値提供に慣れていく
目標
- 英検1級合格
- ブログ記事年間で100記事
現在の進捗
- 2021年12月1日:参考書1冊目として『[はじめる編] 英作文のトレーニング 新装版』
- 活動:未知のフレーズを単語カードに抽出
- 結果:600フレーズ分暗記
- 2022年1月1日:参考書2冊目として『例解 和文英訳教本 (文法矯正編) –英文表現力を豊かにする』
- 英文法知識をScrapboxに抽出
- 2022/3/3完了:105セクション/105セクションまで
- 2022/3/4〜(現在進行中):本書内にある未知のフレーズを単語カードに全て抽出
今後の方針
現在、ブログ記事の書き方よりも根本的な「文章の書き方」について学んでいるところです。
もともと僕は国語が苦手だったので、小論文などもまともに書いたことがなく、「相手に伝える」という観点で文章を書いたことがほとんどありません。
僕のブログの文章は少なからず“読みにくさ”があるとは僕も実感しております。
実際に文章の理論を学ぶと、その合理さに驚くことがたくさんあります。
徐々に「文章の書き方の正解」という理想的な状態への理解を深めて、僕の現状の文章もそこにシフトさせて参ります。
これまで書いた記事についてもいずれリライトしたいですね。
100記事書いたら本気でリライトして参ります!
余談:腸内環境は大切!
2日ほど前から、お腹の調子が悪いです。。
夕飯として市販のサンドイッチを食べたのですが、それに当たってしまったようで、胃腸炎のような下痢症状が出てしまいました。
水溶性食物繊維を多めに取るようにしたり、整腸剤を一緒に飲むことである程度は回復してきましたが、まだ完全回復というわけではありません。
体の一箇所にでも不調があると、本当にまともに思考や行動ができなくなりますね。
日々薬剤師として健康についての知見を深め、栄養状態については気をつけていますが、突発的な食あたりを予想することはできませんでした。
対処法がわかっているのは唯一の救いですが、これは長続きさせたくないです笑
皆様も、健康の優先順位を上げてお過ごしください。
それでは、本日はこのへんで。
ありがとうございました!