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【WSL #19】「数をこなす」ことの重要性

 TOEIC990点を取るのに役立った決定打

こんばんは、くろっきーです。

今回も学びを大きくするためのTipsを紹介していきます。

これまでのWSLでは、「単位時間あたりの学びを増やす」ことにフォーカスを当ててきました。要は、学びの「質」の向上を最重要視してきました。

時間とモチベーションを確保したのだから、1日の中の自由時間を最大限学びに費やし、そこから最大限の学びを回収していこう!というイメージですね。

しかし今回は、単位時間あたりの学びを増やす、というより、

とにかく学びの量を稼ぐ

これに特化した視点となります。

そもそも自分が本当に達成したいものがある時は、10という学びを最短で得る、のではなく、学びが目の前にあれば回収し続け、10だけにとどまらず、100にでも1000でにも増やしていこう!というイメージで捉えておいた方が達成しやすいです。

かくゆう僕も、TOEIC990点を目指す過程で、学びの量を稼ぐために数をこなすという取り組みである「多解き」をやっていました。

多解きとは、文字通り、多くの問題を解くことを言います。大量の問題を解き、数をこなしていこうということですね。

  1.  TOEIC990点を取るためには全ての問題を正解しなければならない
  2.  すべての問題を正解できるようにするためには、必要な知識・パターンを全てインプットしなければならない
  3.  必要な知識・パターンを全てインプットするためには、TOEICの世界の全ての知識・パターンと出会わなければならない
  4.   全ての知識・パターンと出会うためには、たくさんの問題を解かなければならない

この考え方で、TOEICの世界に存在するあらゆる問題を解こうと思って多解きをやり始めました。

そして結果として、多解きは僕にとって、TOEIC990点を取るための決定打になったのです。

多解きによって覚えなければならない単語が見える化され、自分が苦手なパターンの問題やその対策を考えるきっかけになり、多解きにおける全ての要素が僕をTOEIC990点に押し上げてくれた感覚がありました。

数をこなす中で得られる感覚を、細かいところまで解説しようとしていたのですが、この記事だけで1万文字を超えてしまいそうだったので、数をこなすために一番大切な大枠の部分を3つ、この記事で紹介しようと思います。

お読みいただいている方が今後何に挑戦するにせよ、必ず必要になってくる「数をこなす」ことに取り組むハードルが下げられればな、と考えています。

それでは、見ていきましょう!

 「数をこなす」は全てを解決できる

その前に、まずこれだけは断言できますが、

「数をこなす」ことは全てを解決します

ということを説明しておきたいです。

「全て」とは、特定の分野における悩みや目標の達成だけでなく、人生全体に及ぶまでの「全て」を解決する可能性があると思っています。

大前提として、特定の分野でTOP1%になるためには「数をこなす」必要なのですが、無事「数をこなす」ことができたならば、必ずTOP1%に駆け上がることが可能であることをお伝えしたいです。

現状どれだけスキル不足であろうと、先天的な性格上苦手に感じている分野であろうと関係ありません。

これは大学受験やTOEICなどの資格試験などの点数式のテストに限らず、正解が存在しないとされる人間関係や仕事、家庭環境の改善、ゲームや料理などの趣味にも言えることです。

僕たちはみんな、後天的に全てのことをできるようになるポテンシャルを持っているはずなのです。

どのような分野でも、1つの分野で大きな結果を残すことができた時、人生体験が大きく変わります。

僕もTOEIC990点を取ることができてから、心の底から、自分のポテンシャルを信じることができるようになりました。

具体的に言えば、「自分はできる」という信念を、素直に受け入れられるようになる感覚です。

この感覚は、別の言葉で言えば「自己肯定感」と言えるでしょう。

自己肯定感が持てた時、他人に「あなたはできる人だ」と証明してもらう必要もなくなるので、「承認欲求」の呪縛からも解放されます。

マズローの5段階欲求仮説によれば、承認欲求を克服できた人間は、自己実現欲求や他者貢献欲求が強まってくるとされていますが、まさにその通りで、これまで承認欲求を満たすために使っていたエネルギーを、純粋に自分が達成したい目標への努力に注いだり、自分の中にある価値を他人に流して役に立ちたいという発想が出てくるのです。

この状態は、人としてかなり成熟し、整っているような充足感があり、人生に色がついて楽しくなってくるような感覚があるのです。

もし承認欲求に囚われて苦しい思いをしている方には、一度でもとんでもない量の努力をして、自分では信じられないほどの大きな結果を手にし、その呪縛から解放されてみていただきたいのです。

本当の意味で、人生が変わるでしょう。

 「数をこなす」ために必要な三大要素

数をこなしていく中で必要なことはあげればキリがないのですが、強いて3つにまとめるとすれば、以下の3つだと思っています。

1.数をこなし続けられるほどのモチベーションの確保

2.必ず「失敗・ミスを振り返る時間」を設ける

3.自然体のパフォーマンスを更新する」という発想

それぞれ解説していきます。

1.数をこなし続けられるほどのモチベーションの確保

当然のことを言うようですが、そもそも「数をこなすこと」ことに着手しなければ、学びはストップします。

学びがストップするということは、一生自分が掲げる目標が達成できないということを意味します。

それを避けるためにも、まずは「数をこなす」という行動へのモチベーションの確保と維持が必要不可欠です。

モチベーションにはスケール感が2種類あり、

①大きいスケールのモチベーション

②小さいスケールのモチベーション

の2つがあります。

「大きいスケールのモチベーション」とは、人生レベルでそれを達成したい理由や目的のことを意味しします。

僕の場合で言えば、「TOEIC990点を取ることで、自己肯定感を得る」や「TOEIC990点に至るプロセスの中で上達の原則を見出す」がそれに該当します。

「小さいスケールのモチベーション」とは、目標を達成するためのプロセスの中に小さな楽しさや快感を見出し、それを摂取するために毎日取り組み続けたくなるようなモチベーションを意味します。

僕の場合で言えば、単語の勉強をしていると、自分の思考が深まる体験をして、そっちが楽しいから単語学習を続けようと思えるようになりましたし、淡々と単語学習を続けるうちに、自分にとって「意味がある」「価値がある」「楽しい」「つらいことを忘れられる」などの行動の報酬を見出すことができてきて、それが単語学習に着手するモチベーションになっていました。

このような現象が「小さなスケールのモチベーション」です。

まず「大きなスケールでのモチベーション」についてですが、その維持のためには、「希望の未来を見ること」と「恐怖感」の2択が存在します。

「希望の未来を見ること」は、僕の場合で言う「自己肯定感を手にした自分」や「上達の原則を見出した自分」のことを指します。

ですが、その2つのうち「恐怖感」を利用する方が、より強烈にインプットされるので忘れにくくなり、より効果的です。

具体的には、自分がおじいちゃん・おばあちゃんになった時のことを想像してみてください。

一度「絶対にTOEIC990点を取る!」という目標を掲げたにもかかわらず、それが達成できないままおじいちゃん・おばあちゃんになっている自分がいます。

本当に達成したい目標なのだとすれば、そのような状態は最大の恐怖になり得ます。

実際に、TOEIC990点を目指している女性を教えていた頃に、その女性が

「このまま950点のままおばあちゃんになっている自分を想像して嫌だ。諦めるか、やり切るかの2択です」

このように言っていました。

このように「恐怖感」が大きなスケールのモチベーションになっている離脱する可能性が極端に低くなるので強いですね。

次に「小さなスケールでのモチベーション」についてですが、これは数をこなしていくと勝手にいつの間にか感じ取って、自分の中に見つかってくるものなので、焦って探す必要はありません。

1つでも見つかってしまえば、楽しくて着手するのでそこに着手の苦しみは無くなります。

ただし、数をこなしていく中で見つかる、ということは、見つかるまで続けなければならない、ということでもあります。

それまでは楽しさによるモチベーションがないので着手する日もあれば、着手できない日もあり、それを繰り返す日々が必ず出てきます。

その中でも、大きなスケールのモチベーションを思い出して、かつ、意志力を働かせて着手する日を増やすようにしてください。着手の数が増えてくれば小さなスケールのモチベーションを見出せる可能性も上がってきます。

「大きなスケールのモチベーション」と「小さなスケールのモチベーション」のダブルバインドが揃った時、数をこなすための着火剤が用意できたことになるので、結果が出るのは時間の問題、という状態にすることができます。

モチベーションに関しては、このダブルバインドの完成を目指しましょう。

2.必ず「失敗・ミスを振り返る時間」を設ける

次に挙げる必須の要素は「失敗・ミスを振り返る時間を設ける」ということです。

これまた単純明快な事実なのですが、一度でもミスしたことを放っておくと、人間はまた同じミスをします。

つまり、生涯一度もそのミスを改善する時間を設けなかったら、死ぬまで同じミスをすることになるのです。

なので、数をこなしていく中で、

  •  なぜ、今回の失敗やミスが起きてしまったのか?
  •  ミスに繋がった根本的な原因は何か?
  •  どこを改善すれば、今回のミスや失敗は今後一生起きなくなるのか?

上記のような問いを持って、失敗やミスの「原因」に徹底的にフォーカスして分析し、探し出してください。

実際に数をこなしていく&失敗・ミスの分析を繰り返していくと、何度も自分が同じようなパターンのミスをすることに気が付きます。

TOEICを例にとれば、それは、単なる知識不足、単語のニュアンス間違い、背景知識不足、ケアレスミス(見落とし、勘違い)、固有名詞の処理ミス、複雑で内容保持ができない、内容を忘れる、などが僕の場合ではよく出てきました。

自分がミスをするたびに、大抵は上記の原因パターンの範疇に収まるのです。

ならば、対処法は簡単です。それぞれの原因特有の対処をしていけば良いだけです。

知識不足が原因なら覚えれば良いだけですし、内容保持ができないならば「わからない単語」が多すぎるだけなので、それらを覚えていけば勝手に改善されます。固有名詞の処理ミスなら、固有名詞をコンパクトに頭に保持できるようにするためにイニシャルだけを覚えるようにするなどの対処法が考えられるでしょう。

失敗やミスの原因を分析する中で大切なマインドセットは2つあります。

①「1度あることは2度ある」マインドセット

②「せめて何か1つは持ち帰ろう」マインドセット

です。

「1度あることは2度ある」は、わかりやすいですね。1回でもそのパターンでミスをしたと言うことは、次も同じパターンでミスをする可能性がありますよ、ということです。

「2度あることは3度ある」という言葉が有名ですが、それをさらにシビアにしたマインドセットです。

これくらいのシビアさを持って原因を潰していくと学びが加速します。

「せめて何か1つは持ち帰ろう」というマインドセットは、原因を分析するモチベーションが上がるマインドセットです。

分析によって、1つでも原因を言語化して記録していれば、今後似たようなミスをしたときに「あ、このミス前にもやったような・・・?」という記憶のとっかかりになる可能性が出てきます。

同じようなパターンが見出されるのは2〜3回程度のミスが必要なので、最初の1回目の分析が、パターンを認識するための布石になる可能性が高いのです。

分析はやればやるほどパターン認識が働くポテンシャルを上げてくれる取り組みなので、このマインドセットでせめて1つでも言語化を目指してほしいですね。

数をこなして自分特有の苦手パターンを浮き彫りにし、その原因を1つ1つ潰していく。

それが「数をこなしていく」プロセスにおける唯一やっていくべきことです。

3.「自然体のパフォーマンスを更新する」という発想

さて、最後の1つです。

これまでの2つの必須要素をまとめると、

モチベーションを確保して数をこなすという取り組みに恒常的に着手し続け、その中で浮き彫りとなったミスや失敗から自分の苦手パターンをスクリーニングして、それぞれの原因を1つ1つ潰していく

となります。

では、コツコツと上記の取り組みを続けていく中、どのような意識で取り組んで行けば良いのか?

それが3つ目の要素です。

それは、

「自然体のパフォーマンスを更新する」という意識です。

TOEICを例にとると、もしを解くたびに出力される点数との付き合い方の話になります。

僕が主張したいことは、

出力される点数は、その模試を解いているプロセスの質の結果である

ということです。

数をこなしていく中で、マジマジと実感することですが、自分のパフォーマンスを背伸びし続けることは不可能です。

問題を解く前に、その問題で出る点数は自然体のパフォーマンスに応じて既に決まっているので、そのパフォーマンスを育てることに意識を向けるべきだと僕は思います。

点数に対する健全な向き合い方は、「自分が普段通りに解いた結果、何点が出力されるんだろう?」という実験的な態度であり、自分の普段通りから大きく外れたパフォーマンスで良い点数を取れても、それでは本番における再現性がないと思うのです。

実験的な態度とは、平均だけを測定・記録して、平均が上がっているな〜と観察する態度のことです。決して「速めよう!」だとか「スコアをあげよう!」と考えるのではありません。自分の自然体で発揮されたパフォーマンスの結果が底上げされていく感覚で必要な努力をするのが一番安定している態度と言えます。

自分の平均的なパフォーマンスにおいて出力される点数こそが自分の真の実力です。

練習段階で時間なんて気にしなくていい。必須のことが覚えられたら、勝手に早くなっていくし、スコアも安定していく。
僕の主張は至ってシンプル。「全部自然体でできるようになれ」考えなくても正解を選べる=感覚で選べる。正解を感じる。TOEICのノリを知る。
990点が出るまでには安定感のステージ感がある。やっと950に届く、970あたりがでるようになる、一度でも980or985に達する、何回受けても950を切らなくなる、990が1度出る、何回受けても970を割らなくなる、990がちらほら出る、980点を切らなくなる、ほぼ毎回990点になる。

TOEICで言えば、「単語を覚えること」は自然体のパフォーマンスを向上させます

単語は覚えていなければ、「ん?なんだこの単語は?」という発想が生まれ、そこに思考のリソースが割かれてしまい、集中力が落ちたり、そもそもそこに時間を無駄に費やしてしまう余地を与えます。

しかし、その単語を1秒以内で対応する日本語を思い出すことができるレベルで覚えていたならば、上記のような無駄は発生しません。

これが、自然体のパフォーマンスを挙げる一例です。

一例と言っても、ほとんどは「暗記しているかどうか」が自然体のパフォーマンスを下げる要因な気がしていますので、文法事項や音の判別についても同じことが言えそうです。

必要なことを全て覚える

そうすることで、特に無理をした思考をすることなく、考えなくても正解を選べる=感覚で選べるようになり、その感覚を別の表現で言うと「正解を感じる」ようになります。

これが自然体のパフォーマンスを改善する方法だと僕は思っています。

これだけ自分を追い込めたんだという感覚が、その後の人生を豊かにする

短縮版とはいえ、長々と書いてしまいました。

僕が皆さんに「数をこなす」ことをオススメしているのは、人生という大きなスケールで見た時に、確実に人生を豊かにすると確信しているからです。

その豊かになっていくプロセスについては上記に書いたので、よかったら飛ばさずに細かく読んでいただければと思います笑

後悔のない人生を味わっている人は、どこかで確実に「数をこなす」ことをに取り組んでいるはずです。

皆様も、目の前の目標達成に向けて数をこなしてみてください。

大変な道のりなのは間違いないですが、人生レベルで変化を味わえるはずです。


以下は目標管理・進捗メモ・今後の予定・余談となります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

目的・目標

目的

  • 英語におけるオールマイティとなる
  • オールマイティになっていく過程をお見せする中で役立つノウハウを紹介する
  • 英語学習の理解度を上げる
  • 英語学習のモチベーションを維持する
  • アウトプット中心の生活環境にシフトさせ、文章での価値提供に慣れていく

目標

  • 英検1級合格
  • ブログ記事年間で100記事

現在の進捗

  • 2021年12月1日:参考書1冊目として『[はじめる編] 英作文のトレーニング 新装版
    • 活動:未知のフレーズを単語カードに抽出
    • 結果:600フレーズ分暗記
  • 2022年1月1日:参考書2冊目として『例解 和文英訳教本 (文法矯正編) –英文表現力を豊かにする
    • 英文法知識をScrapboxに抽出
    • 2022/3/3完了:105セクション/105セクションまで
    • 2022/3/4〜(現在進行中):本書内にある未知のフレーズを単語カードに全て抽出

今後の方針

途中で体調を崩したり、ブログに集中するための別の勉強をしていたりで、英作文の学習がやや滞り気味です。

自分も英語学習のプレイヤーとして気づきを発信していきたいので、徐々に割く時間を増やしていきたいと思っています。

まだまだブログには書きたいことがあるので、これからも同じようなペースで書いていきます!!

それでは、本日はこのへんで。

ありがとうございました!